#05A棟 光と軽やかに暮らす

自然素材を多用し経年変化を楽しむB棟に対し、A棟は張り直し、塗り直しなどメンテナンスしながら暮らすスタイルだ。
空間構成も個性的で、1階の玄関、リビング、ダイニングにはドアがなく、45度の平面上の角度や段差によって空間を仕切る開放的なつくり。
そのインテリアの考え方が、外観を形作っている。
外壁は自然と融合するグレーグリーンのタイルに白いサッシがアク セント。
内装の壁は白く、開口部も大きいことで、どこにいても光をふんだんに感じ、限られた照明でも効率的に明るさを作ることができる。

随所に込められた使い勝手の良さや優しい仕上げに、このA棟の基本設計を女性が手掛けたことが感じられる。
ダイニングは1枚大型サッシでテラスとつながり、キッチン側からもテラスに出られることで、食を中心としたコミュニケーションを重視。
2階は中央のファミリールームを挟んで、夫婦のスペースと子供のスペースが明確に分かれる。
A棟のファミリールームは決して広くないが、階段室全体が高い天井で構成され、ここでもまた空間の開放性を満喫できるつくりだ。

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