#03「上質なカジュアル」のルーツ

敷地の南側の最も高いところに建てられたLDI。
〈LIFE DESIGN INSTITUTE〉は、社員のための研究・研修施設として全体を見守る場所にある。
スクラッチ入りのレンガが貼られた外観は、輪郭が程よくぼやけ柔 らかい表情が浮き上がる。
テラコッタの床、ペアガラスをはめ込んだパイン材の窓枠、どれをとってもアルフレックスの上質なカジュアル感が貫かれ周囲の緑と融合し、心からリラックスできる敷地内でも象徴的な建物だ。

▲1987年 竣工当時のLDI

屋外と室内の連続性に考慮した仕上げ、随所の素材のカジュアルな質感、無駄のない合理的な空間構成。
これらが研究所ならではの開放性と居心地の良さを生み出している。
玄関から一歩足を踏み入れるとダイナミックなトップライトから差し込む光が階段室全体を包み、また建物のどこにいてもこの光に導かれる。
いずれの部屋からも木製の窓枠が額縁となって、四季折々の景色を楽しませてくれる。

ページ上部に戻る