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アートとインテリアの心地良い関係を提案する企画「LIFE with ART project」。
このたびアルフレックス大阪では装画・絵本の制作や、食や旅にまつわるエッセイの執筆など幅広い分野で活躍するイラストレーター・版画家 平澤まりこの作品展を開催します。
シンプルでありながら絵の中から物語を感じるような情感に溢れ、私たちの心を惹き付けてやまない平澤まりこ氏の作品。そのしなやかな線と色面に流れる独自の柔らかな空気感が、アルフレックスの空間に広がります。皆さまのお越しをお待ちしております。
まるで私たちに語りかけるような優しい眼を持つ動物たち。
本展では近年平澤氏が力を入れて制作する一枚きりの版画「モノタイプ」を中心に展示します。
一期一会の作品との出会いをお楽しみください。
平澤 まりこ作品展
「よく澄んだ眼を持つということ」
■ 日程:10月8日(木)–27日(火)
※定休日:水曜・祝日
■ 時間:11:00-18:00
■ 会場:アルフレックス 大阪
Curated by noie.cc
《 作家ステイトメント 》
初夏の真っ直ぐで透明な陽が射すころ
開かれるはずだった展が
思いがけず秋へと持ち越された
新緑を茂らせていた木々は
そろそろ葉を落とす仕度をはじめている
そして私たちもまたその間
じっと日々を見つめ、我を見つめ
いよいよ手放すものを見極めはじめている
変わらざるを得ないもの
自ら変えていくもの
何を選んでいくのか
私たちは今あわいを漂っている
その行方の道標となるのは、内なる光のみ
確かに在るけれど
よくよく観なければないものとなってしまう
肚の底にある光
今こそ自らを祝福し、解放する
その手がかりはきっと
よく澄んだ眼を持つということ
(平澤まりこ)
平澤まりこ
東京生まれ。セツ・モードセミナー卒業
2002年に初の著書を刊行以降、国内外を旅して記したエッセイなど多数刊行。
2014,2016年 山形ビエンナーレ出展
装画や広告の他、商品のロゴやパッケージ、絵本の制作を手がけるなど多岐に渡る分野で活動。近年は版画の制作に力を入れている。著書に『イタリアでのこと』(集英社)、『旅とデザート、ときどきおやつ』(河出書房新社)ほか。絵本に『森へいく』(集英社)、「しろ」、「ねぶしろ」(共にmille books)など。銅版画で手がけた『ミ・ト・ン』(白泉社、小川糸との共著)がある。
家具と共に生活を彩り、暮らしに潤いと楽しさをもたらすアート。アルフレックスでは〈LIFE with ART project〉と称し、ジャンルも表現も様々なアートイベントを開催してまいります。