山地さん Yamaji
感性と理論の両面から、
スタイリングを考える。
主な仕事は、全国の直営店や百貨店、当社のライフスタイル提案施設であるカーサミア河口湖のスタイリングです。家具の選定からレイアウト、ラグや照明まで含めた空間をトータルで考え、ときには環境に合った什器を自分でデザインして施工会社に発注することも。展示入れ替え当日は現場で指揮をとりながら運送スタッフと一緒に搬入搬出もするので、ここはけっこうな体力仕事ですね。
展示を考える上で心がけているのは「なぜこのスタイリングがいいか」をきちんと言語化すること。展示の目的はブランドの世界観を魅力的に表現して、最終的には売上に繋げることなので、感覚的な良さだけに頼らず、色彩やレイアウトについては知識や理論を使います。
例えば、ソファを置く際は壁との距離に気を付けるとか、光源が見えない角度に照明を忍ばせるとか、ちょっとした工夫で空間の完成度が変わる。右脳と左脳の両方を使うというか、本当におもしろくて奥が深い仕事だなと思います。
私は入社して8年ほどアルフレックス東京でショップスタッフとして働き、約1年の産休育休を経てディスプレイチームに異動しました。
ショップでもお店のディスプレイに携わり、学生時代も建築やインテリアの勉強をしていたので、それなりに知識も経験もあるはずですが、この仕事は現場ごとに求められる条件や予算が異なります。前例が通用しないことも多々あって、毎回が新しい課題の連続です。
特に壁や造作パネルなどの什器関係はまだ自分で判断できない状況も多く、施工業者さんとのやりとりに苦戦することも。時には後輩に相談しながら進めることもあります。全ての現場が勉強だと思って、社歴を重ねても謙虚さは忘れずにいたいです。
アルフレックスの家具はどんな張り地を選んでも、どんな組み合わせでも、最終的には不思議なほど空間にぴったり収まるんですよ。斬新さや装飾性よりも普遍的な上質感を大切にして設計しているからかなと思いますが、自社製品への信頼感はディスプレイを考えるときの自信にもつながっています。スタイリングの軸として信じられる絶対的な存在があるのは、自社ブランドを持っているメーカーならではの強みですね。
私は今カーサミア河口湖の各棟のスタイリングを担当していますが、ショールームではなく実際の家を見ていただく施設なので、お客様に家具提案をしていたショップスタッフ時代の経験も大いに活きています。アートやラグ、カーテンやグリーンなども含めた空間全体を引きで見てバランスを整えることだったり、人の暮らし方から逆算して家具や小物を考えるプロセスだったり。先輩方から教えていただいた「アルフレックスらしさ」を、私なりに表現できたらと考えています。
お客様はもちろん、ショップや現場のスタッフからも「山地が考えたディスプレイはなんか心地いいんだよね」と言ってもらえる存在になることを目標に、これからも知識と感性の両方を磨き続けたいと思っています。