ガラスと金属のみを用いた潔い美しさの
リビングテーブルELEMENTO〈エレメント〉。
アルミニウムのパーツをループ状に繋げた脚部は
古来の技法により熟練の手作業でつくられ、
時代に左右されない不変性を表現しています。
経年変化の少ない素材とシンプルなフォルムで
構築したテーブルは、いつまでも続く
かけがえのない日常の象徴。
モニュメントのように静謐な存在感で
リビングに佇みます。
01 Sand casting
砂を固めて作った型に溶かしたアルミを流し込んで脚部を成形する様子。紀元前から行われている伝統的な製法で、奈良の東大寺大仏もこの「砂型鋳物」によるものです。製品の完成とともに型は壊されるため、一回ごとに型の製作から、熟練の職人がほぼ手作業で行っています。
繊細なカーブを描くフォルムと
プリミティブな質感
鋳物ならではの重厚感がありながら、
しなやかなカーブを描く脚部。
近くから見ると砂型の表面そのままの
ザラっとした質感があり、
繊細なフォルムに宿る
力強さを感じることができます。
02 Thick glass top
量感のあるガラス天板から透ける
4つのエレメント
オブジェのような脚部は同じ形をした
4枚のエレメント(要素)が
ループ状に連なり、
永遠に続いていくかのような感覚を与えます。
厚み15mmのガラス天板は小口に丸みを
つけることで
金属に負けない
ボリューム感を強調しています。
03 Timeless design
Designer大城健作 / KENSAKU OSHIRO
時代性を超えるデザインを目指した結果、金属のブロックを積み重ねるという原始的な手法に至りました。シンプルな構造ゆえに、全体のプロポーションには強くこだわっています。
脚部を構成する4本の部材は一見ブロック状に見えても、中心に向かい限界まで細くなる端面の緊張感と、柔らかな側面のカーブが深味を与えると同時に、鋳物らしい仕上げによる光の吸収がこのエレメントをより立体的に表現しています。彫刻のように不変的に、その空間の象徴として感じてもらえればと願います。
Profile
1977年 沖縄県生まれ。Scuola Politecnica di Designを卒業後、ミラノのデザイン事務所で経験を積む。Lissoni Associati Milano(2004〜2012)、Edward Barber & Jay Osgerby(2012〜2015)に勤務した後、2015年ミラノにて独立、KENSAKU OSHIROを設立する。これまで多くのブランドと協業し、その領域は建築から家具を中心に生活用品全般のプロダクトまで多岐に渡る。主なクライアントにArflex Japan, Boffi, DePadova, Kristalia, Memo, Mosaico+, Poltrona Frau, Viccarbe, Zanottaなど。Rising Talent Award、Design Report Awardなど受賞歴多数。