my marenco

西海岸スタイルのインテリアに溶け込む、家族のための居場所

都心から約1時間のベッドタウン、
埼玉県桶川市の駅前に広がる、
緑溢れる公団住宅。
ビームスのチーフバイヤーとして活躍する
柴﨑智典さんと、奥様の園子さん、
一人息子の由楽さんは、
その1室をリノベーション、
10年前から暮らしています。
家族3人がくつろぐリビングルームには、
3人掛けのマレンコが。
ご夫婦のこだわりが詰まった、
明るい雰囲気のご自宅にお邪魔しました。

埼玉中部のベッドタウン、桶川市。都心へのアクセスが良く、近隣には自然も残る、暮らしやすい街として知られています。「妻は昔、同じ団地の別の棟に家族と住んでいたことがあったんです。子どもが出来たから家を探そうということになった時に、空いているというので見に来てみたら、やっぱりいいね、と気に入って。そこで、以前からやりとりさせていただいていたランドスケーププロダクツの建築士の方に、リノベーションをお願いすることにしたんです。当時築27年でしたが、建物はしっかりしているということだったので、仕切りは取り払いましたが、基本的な枠組みは残しました」と話す智典さん。かくして、ご夫妻の好きなアメリカ西海岸の家をイメージした、ナチュラルで明るい空間が出来上がりました。

この部屋に引っ越すにあたってご夫妻が購入したのは、家族3人で仲良く座れる3人掛けのマレンコ。「僕も妻もアメリカのヴィンテージが好きですが、基本的にはシンプルで使いやすいものならいいという考え方。マレンコもそうで、僕は以前からいいなと思っていました。妻はヴィンテージ雑貨を扱う『Swimsuit Department』のオーナー、郷古隆洋さんが使っていらっしゃるのを雑誌で見て気に入ったみたいで。お互いいいよね、と意見が合ったので、“次に買うなら絶対にマレンコ”と決めていたんです」と智典さん。一方、園子さんは「以前のソファでは私は気が休まらず、床に座っていることが多かったのですが、マレンコにしてからは自然と足が向くようになりました。やっぱり座り心地が違いますね。もちろん、由楽もマレンコがお気に入りで、寝転がったり飛び跳ねたりしています」と話してくださいました。

“ザ・マレンコ”なイメージの
麻カバーをセレクト

麻カバーを選ばれたのは、「ザ・マレンコ!という感じのカバーは、やっぱりこれだと思うし、これしか考えていなかったから」だそう。「恵比寿の『アルフレックス東京』に見に行った時にはレザー張りのものしか置いていなかったため、購入前に見たのはサンプル生地だけ。張られているところには出合えていないんです。それでもこれがいいよね、と決めましたが、正解だったと思います」と智典さん。実際、カバーのナチュラルな風合いは、柴﨑家の西海岸風のインテリアにも絶妙にマッチしています。

家族の好きなものを集めた、
ホッとできる空間

「僕たちはパームスプリングスの平屋の住宅がすごく好きで、この家を作る時にも2人でスケッチブックにイメージを貼っていったりしていました。パームスプリングスの住宅も白壁に木が基本。それは自分たちにとってもホッとできる色使いなんです」と智典さんがおっしゃる通り、この部屋は白い壁と明るい色調の木を中心にまとめられています。ご夫妻が集めたアートや小物の数々は、そんな空間にぴったり。写真のデスクの上にあるスケートボードのデッキや絵は、西海岸を拠点とするデザイナーでアーティストのジェフ・マクフェトリッジによるもの。また、障害のあるアーティストによってペインティングが施された植木鉢には、やはり西海岸を思わせるサボテンを植え、統一感のある雰囲気を作り出しています。

廊下にはご夫妻が結婚された時と由楽さんが生まれた時に、親しいグラフィックデザイナーの方に制作していただいたという作品が。ポップな作風が、この家のインテリアの雰囲気にも、また明るいご家族の雰囲気にもぴったり合っています。マレンコもまた、柴﨑家を象徴するもののひとつ。「マレンコを選んだのは、由楽が大きくなっても3人でゆったり座れる部分に惹かれたから。毎日ここでテレビを見たり、本を読んだり、ゲームをしたり、それぞれが好きなように過ごしています」と園子さん。マレンコはこれからも、家族のホームベースとして活躍していくはずです。

取材・文/山下紫陽
撮影/名和真紀子

柴﨑智典

柴﨑智典/しばさきとものり
株式会社ビームス
チーフバイヤー

1980年埼玉県生まれ。青山ファッションカレッジを卒業後、セレクトショップ勤務、音響メーカーの営業職を経て、2005年にBEAMSに入社。数店舗にショップスタッフとして勤務した後、ビームス プラスのバイヤーを経てメンズのチーフバイヤーに就任。