MARENCO artwork by YOSHIROTTEN
SPECIAL INTERVIEW

YOSHIROTTENが考える、
生活の家具。

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コラボレーションの原点は、YOSHIROTTENが20代だった頃にまで遡る。

若き日の彼はMARENCOをキャンバスに見立て、誰に見せるでもない「自主制作」として、自らのグラフィックを重ねた。

それから十数年。幻のアートワークが、ついに正式なプロダクトとして形になる。あらためて、彼がMARENCOに抱いてきた思いと、そのデザインが生まれた背景を聞いた。

夏の気配が残る9月の終わり、6年前からarflexの家具を愛用しているという彼の自宅を訪れた。そこで感じたのは、エッジの効いた作品世界からは少し意外にも思える、日常への穏やかな眼差しだった。

現代のクリエイティブシーンを軽やかに横断するアーティスト、YOSHIROTTENが見せる、生活者としての顔とは。

MARENCO artwork by YOSHIROTTEN

YOSHIROTTENがアートワークを手掛けたソファMARENCOとオリジナルクッションを以下の期間で展示販売します。

アルフレックス大阪
:10月29日(木)-11月10日(火)

アルフレックス東京
:11月19日(木)–12月1日(火)

アルフレックス名古屋
:12月17日(木)-22日(火)

松坂屋名古屋店
:12月24日(木)-2027年1⽉11⽇(⽉‧祝)

「ヨシロットン展 彼方との交信/BEYOND EARTH」
:10月30日(金)-2027年1月11日(⽉‧祝)

家は、くつろぐための場所

「今の家はリビングと寝室の2部屋だけで、作業スペースはあえて設けていません。オフィスやスタジオが仕事場で、家はくつろぐ場所、と明確に分けています」

とはいえ、クリエイティブから完全に離れるわけではない。レコードをかけながらぼんやりしたり、窓の外を眺めたり。頭のどこかではいつも創作のことを考えている。

見晴らしのいい高台に建つ、ヴィンテージマンションの上階。YOSHIROTTENがここに住まいを移したのは6年前。もともとあったクラシカルな内装を取り払い、自分の感覚に合う空間へとリノベーションした。

家具を揃えるとき、長く憧れていたMARENCOも候補に挙がったものの、自宅に置くには存在が強いように感じたという。アルフレックス東京を訪れ、そこで目に留まったソファがOMNIOだった。

「スクエアのフォルムや、大らかなL字のレイアウトが、思い描いていた部屋のイメージに合ったんです。ファブリックは絨毯とのバランスを考えて、サンプルを見ながらその場の直感で決めました」

窓辺に生い茂るのは、たくさんの瑞々しいグリーン。彼の考える心地よい生活空間において、植物は欠かせないものだという。

「夜になると葉が閉じたり、一度葉が落ちてもまた生き返ったり。日々移ろう姿に、強い生命力を感じます」

折り畳みチェアを思わせるデザインのTANGOは、その合理的な佇まいに惹かれた。脚先のひとつをよく見ると、なんと指の形をしている。強度面からは推奨できないが、おもわず見入ってしまう彫刻作品だ。

「先輩の彫刻家が遊びに来たとき、気づいたら彫っていました(笑)最初はびっくりしましたが、よく見るとすごく面白い。気に入って、そのまま使っています」

昔から集めている鉱物。特に好きなのは立方体の結晶が特徴的なパイライト。作品のモチーフにしたこともある。

天板にプレイヤーが埋め込まれた特注のレコード収納棚。部屋にいるときはほぼ常に音楽をかけている。

心地よさとは、自由であること

自作のテーブル類からは、YOSHIROTTENらしいものとの付き合い方がうかがえる。

天板を両面使いできるダイニングテーブルは、来客時にはさっと動かせるよう、脚部に天板を置いただけのシンプルな構造。グラフィカルな半円のフォルムが目を引くリビングテーブルは、置き方を定めない。冬場はここに天板を載せて、友人と鍋を囲むこともある。

目の形をした作品は以前ジュエリーブランドの展示で制作したもの。これを自作のリビングテーブルの天板代わりにすることも。

YOSHIROTTENのもの選びには、一貫した感覚がある。

「機能性はあまり気にしません。自分にとっての心地よさとは、いわば『自由性』があること。用途が決まりすぎていないもの、こうあるべきだと縛られないものが好きです」

身の回りのものに、ブランド品やヴィンテージ品といった価値基準を求めることもない。家具を購入する際も入念な下調べはせず、実際に足を運び、ものに触れて「これだ」と感じたものを選ぶという。

20代の頃に描いたMARENCOのアートワークが形に

20代の頃、先輩のデザイン事務所に置いてあったMARENCOを見て、一目で好きになったという。YOSHIROTTENが最初に抱いた印象は「白いキャンバスのようなソファ」だった。

「この上にグラフィックを載せてみたい、と思いました。ただ、すでにMARENCOはプロダクトとして完成されているから、アートとして自分が主張するのは違う。生活に遊びをもたらす要素を、ちょっと加えてみる感覚でした」

それは仕事ではなく、既存の製品に自らのグラフィックを重ねる個人的な実験だった。そんなMARENCOのデザインが、十数年後にこうして具現化するとは、彼自身もまったく想像していなかったという。

3人掛けをひとつのキャンバスに見立て、パーツをまたいで柄をつなげることで、遊びのあるリズムが生まれる。

MARENCOの上を、黒い大きな円が悠然と横断する。座布団をつなげたようなユニークなフォルムや、丸みのある「marenco」のタイポグラフィからインスピレーションを受けた、曲線が自由に浮遊するデザインだ。日常で使う家具だからこそ、さまざまな空間や暮らしの風景になじむよう、色彩はモノトーンに抑えた。

20代の頃にデザインしたMARENCOの図柄に合わせて、今回はオリジナルクッションも新たに制作した。そのモチーフは、現在YOSHIROTTENが強い関心を寄せる宇宙と恒星の軌道だ。長い時間を隔てて生まれた異なるアートワークが、ひとつのソファの上で出会う。

「当時ソファのグラフィックを考えたときは、宇宙のことなんて頭になかったです。でも40代になって新しく作ったクッションを合わせたら、まったく違和感なく収まった。あの頃のデザインが、今につながる何かをすでに示唆していたのかもしれないですね」

YOSHIROTTEN

ヨシロットン

1983年⿅児島⽣まれ。ファインアートと商業美術、デジタルと物質など複数の領域を往来するアーティスト。代表を務めるクリエイティブスタジオ「YAR」のアートディレクターとして、国内外の⾳楽家やラグジュアリーブランド等の広告‧映像‧空間デザインを幅広く⼿がける。初期より「⾒えないものの可視化」を軸に作品を制作。⾃然造形とデジタルを融合させた2018年の個展 〈FUTURE_NATURE〉を経て、代表作〈SUN〉シリーズ(2021年〜)では表現を屋外へ拡張。2024年にはgggおよび⿅児島県霧島アートの森での個展を開催。国内外で国際的な評価を⾼めている。

MARENCO
artwork by YOSHIROTTEN

YOSHIROTTENがアートワークを手掛けたMARENCO(1人掛け / 3人掛け)とオリジナルクッションを以下の期間で巡回展示します。

MARENCO1人掛け(非売品)展示

アルフレックス大阪
:10月29日(木)-11月10日(火)

アルフレックス東京
:11月19日(木)–12月1日(火)

アルフレックス名古屋
:12月17日(木)-22日(火)

松坂屋名古屋店
:12月24日(木)-2027年1⽉11⽇(⽉‧祝)

MARENCO3人掛け展示

「ヨシロットン展 彼方との交信/BEYOND EARTH」
:10月30日(金)-2027年1月11日(⽉‧祝)

※2026年10月30日(金)10:00より販売開始
※3人掛けソファは抽選販売(限定一台)

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