「過去にあった事や、今ある古いものから、新しい価値観を導き出す」。
〈N.HOOLYWOOD〉のフィロソフィーに共感し、
今回のコラボレーションは実現しました。
デザインの核となったのが、
『ミルスペック=Military Specification』。
アメリカ軍が兵士に支給するあらゆる物資には、
軍の規格をクリアした証としてアイテム名、
取り扱い方法などが細かく印字されます。
その総称がミルスペックであり、
ミリタリーをデザインソースとして展開されている
「N.HOOLYWOOD EXCHANGE SERVICE」の製品には
常にミルスペックが施されています。
今回は、飲食物のパッケージに印字されるミルスペックを引用し、
〈MARENCO〉をダイナミックにカバー。
今までにない独創的かつスタイリッシュな〈MARENCO〉の登場です。
〈MARENCO〉コラボレーションモデル
1人掛け W.1100 D.970 H.660 SH.390mm | 382,000円 |
カバーのみ | 170,000円 |
2人掛け W.1780 D.970 H.660 SH.390mm | 608,000円 |
カバーのみ | 260,000円※価格は全て税抜 |
〈N.HOOLYWOOD〉とコラボレーションする〈MARENCO〉は、
イタリアの巨匠マリオ・マレンコが、
一瞬のうちに描いたスケッチから生まれたと言われる、
アルフレックスを代表するソファです。
温かみのある独特のフォルムが支持され、
発売から40年経った今もなお、多くの人に愛されています。
無駄のないシンプルなデザインであるがゆえ、
これまでも時代のトレンドに合わせて、
様々に形を変えてアルフレックスの歴史を作ってきました。
〈MARENCO〉プロダクトページはこちら。
今回のコラボレーションについて、〈N.HOOLYWOOD〉のデザイナー
尾花大輔氏にお話を伺いました。
●ソファ〈MARENCO〉について
私も家具好きの端くれとして、〈MARENCO〉は特別な存在。
正直、この様な話を頂いて大変光栄でした。
〈MARENCO〉は、やはり「nude」(※〈MARENCO〉のカバーをとったヌード地。独特の質感とロゴスタンプが好評を得る。)のイメージが鮮烈にありました。
また、当時日本では和室に置かれることも多かった事など、
とにかく歴史の紐を解く程、深みがある面白いプロダクトだと痛感させられました。
● デザインするにあたって意識したこと
デザインするにあたって、「インパクトのある物を」というリクエストも
あったので、いつもの私のイメージよりポップに仕上げてみました。
サンプルの上がりを見た時、座るためのソファというイメージを超えて、
貴重な「椅子」が部屋のどこかに飾られているイメージに似た存在感が
出せたと思いました。
● デザインの核として、ミルスペックをセレクトした理由
まずは、私と〈MARENCO〉がどの様に関わる事が一番私らしく、そして、〈MARENCO〉らしいのかという事を深く考えました。
アメリカ物の古着やミリタリーアイテムなど、自分のアイデンティティにもクロスオーバーする様な部分、例えばファブリック感、ステンシルのバランス、
そしてインダストリアルな無骨さ。何かと共通する点が多く感じられたのはやはりアルフレックスのロゴスタンプがおされているベージュの定番オリジナルファブリックだと思いました。
私のコレクションでも用いている、米軍の寒冷地用レーション(簡易携帯食料)のパッケージは、まさしくこの〈MARENCO〉のイメージ。
レーションの内容物が、戦地のイメージとほど遠い、何かダイニングでの1シーンの様なメニューだったのも面白いと思い、この様なデザインで仕上げてみました。
今回、尾花氏は、伊勢丹新宿店5Fリニューアルに合わせた展開という事もあり、クリエーションのスタイルの角度を少し変えて作り込まれたそうです。
〈N.HOOLYWOOD〉のファンの方にとっても、アルフレックスの家具を普段からご利用頂いている方にとっても、
これまでにない新しい価値観に触れていただけるコラボレーションとなりますので、ぜひ足をお運びください。
古着屋でバイヤーとショップマネージャーを兼任し、数々のムーブメントを作り あげた尾花大輔が、
2000年に設立。同年12月、本格的にオリジナルを展開 するために原宿に「Mister hoolywood」をオープン。
2002年、初のコレクション を発表。2004年9月、原宿から神宮前にショップを移転。
2007年6月、パリで 初の展示会「N.HOOLYWOOD COMPILE」を発表。
2011SSコレクションよ り東京からNYへ発表の場を移す。