上質な家具を通して心豊かなライフスタイルを提案するarflexと、額縁・額装店としての顔も持つnoie.cc(ノイエ キュレーション&クリエイション)による共創プロジェクト〈LIFE with ART project〉。企画を担当するnoie.ccの鷹箸 廉(たかのはし・れん)さんと、アルフレックスジャパンの村上 睦(むらかみ・むつみ)が、狩野岳朗さんの制作の原点や作品に込められた感覚をひもときながら、生活空間におけるアートのあり方について語り合いました。
― 狩野さんが絵を描き始めたきっかけは?
狩野:
公園で木を見ていたとき、枝の形がすごく不思議に思えたんです。「これって命の形なのかもしれない」と思って、描き始めました。
外で木を見て、帰ってきて部屋で描く。それを繰り返すうちに、だんだん自分の手のしわとか血管とか、地図とか、生き物が作り出す形が似ていることに気づいて、生きることって全部、つながってるんだという感覚になって、それでだんだん今の絵のようになっていきました。
僕は絵の勉強をしたわけでもないし、ただ自分の部屋に飾る絵として描いていたので、最初の個展の話をもらったとき、迷ってタイトルを「部屋絵」にしたんです。部屋の絵を描いているわけではないんですが(笑)
noie 鷹箸:
狩野さんの作品を初めて拝見したとき、「部屋絵」という背景があるって全然知らなかったんです(笑)ただ、この作品が家の中にあったらほっとするだろうな、暮らしに寄り添う作品だな、と感じて純粋にすごく好きになっていって。
その後「部屋絵」のお話を聞いて、これはLIFE with ART projectで企画するべき作家なのではと思って、ぜひ展示していただけないかと口説きました。
arflex 村上:
言われてみれば木に見えなくもないし、でもそれだけじゃない。曖昧さというか、押しつけのなさが魅力ですよね。穏やかな色調ともあいまって、作家さんにこんなこと言うのは失礼なんですが「すごく良いし、arflexっぽい!」と、第一印象で感じました。