強烈な存在感を放ち、見るものに迫る被写体の数々。
写真家 長濱治(ながはまおさむ)氏のポートレートは、人物が強い想いを語りかけてくるようで、思わず息をのみます。
今秋、アルフレックスとゆかりの深い長濱氏の写真展を開催することとなりました。
インテリア空間に浮かび上がる独自の展示でお楽しみ頂けます。
今なお、見るものの心を捉えてはなさない作品を、この機会にぜひご覧ください。
【出品作品について】
■アメリカが舞台の作品
写真家としてのルーツをアメリカにもつ長濱治。60年代、バイカー集団「ヘルズ・エンジェルス」に自ら迫り、間近で当時のアウトローの凝縮された匂いを捉えた、衝撃的なシリーズ『地獄の天使』(※左写真)。一人乾いた大地を走る中で切り取った一瞬で永遠の風景「アメリカンスクランブル」。そして魂を聞いたブルースの神々たちのレポート「My blues road」。いずれも氏の代表作です。
■日本が舞台の作品
80年代から日本で撮られた「猛者の雁首」では、長濱自身が魅力を感じた男たちに目を向けその鋭い視線を、また2000年代には若き表現者たちの鬼気迫る表情を切り取っています。そのどれにをも、長濱治自らが被写体に迫り、その裏側にまで自らの手で迫る力に満ち溢れています 。
【長濱治 × アルフレックスジャパン】
1970年代には、アルフレックスジャパンのポスターも手掛けた長濱氏。多くの記念碑的な作品を残しています。
家具単体ではなく人物を添えることで、生き生きとした感情や動きのあるシーンを映し出しています。まるでモード誌のようなポスターは、当時のアルフレックスにそれまでにないアヴァンギャルドな世界観を吹き込みました。
左写真:アルフレックスポスター「SIGNAL」 / 1977
写真展スケジュール
■東京
日程:2013年9月12日(木)~9月24日(火) 11:00am~7:00pm ※9月18日(水)は定休日
場所:<アルフレックスショップ東京> 東京都渋谷区広尾1-1-40 恵比寿プライムスクェア1F / tel. 03-3486-8899
■大阪
日程:2013年10月3日(木)~10月15日(火) 11:00am~7:00pm ※10月9日(水)、14日(月・祝)は定休日
場所:<アルフレックスショップ大阪> 大阪市中央区南船場4-2-11 ベネトン心斎橋ビル6F / tel. 06-6258-8822
■福岡
日程:2013年10月19日(土)~10月29日(火)11:00am~6:00pm ※10月23日(水)は定休日
場所:プロポスタ<アルフレックス福岡>(エリア総代理店) 福岡県福岡市博多区中洲中島町4-20 / tel. 092-262-5166
※展示数はショップにより異なります。あらかじめご了承ください。
<写真家 長濱治 プロフィール>
1941年 名古屋生まれ
1964年 多摩美術大学彫刻科卒業後、アドセンター入社
1965年 フリーランスになる。以降、ファッション、広告、ポートレートなど幅広く活躍
1972年 「暑く長い夜の島-長濱治沖縄写真集」(芳賀書店)
1974年 「MEIKO FANZINE 長濱治による梶芽衣子写真集」(勁文社)
1976年 「百面相:泉谷しげる写真&詩篇」※関口照生と共著(八曜社)
1981年 「地獄の天使」(勁文社)
1981年 「Life & liveや・ぶ・に・ら・み:宇崎竜童・長濱治ジョイント写真展」
1990年 「魂(ブルース)の十字路」※北方謙三と共著(勁文社)
1992年 「My blues road」(マガジンハウス)
1995年 「邪道の痕跡:大仁田厚写真集」(勁文社)
1995年 「チマチョゴリの遺産-まほろばの国を訪ねて」(勁文社)
2005年 「猛者の雁首」(ワイズ出版)