時代やその時々のファブリックにより、多彩な表情をみせるA・SOFA。ファブリックによってソファがこれほどにも表情を変えることを、立証した30年でもありました。A・SOFAはこれからも時代とともにスタイルを進化させ、ソファにおけるファブリックの可能性を広げます。

 

A・SOFAの特徴である、パーツによる張り分けが可能なこと、羽毛入りの柔らかいクッションを自由に置いて座り心地を作ることを、わかりやすくプレゼンテーションしたのが、1986年発売当初のキービジュアル。まさにA・SOFAの象徴となった。

A・SOFAの柔らかな表情とタッチは特別なもの。それを生かすための新たな試みとなったのが、タイ ジム・トンプソンのシルク生地を起用したスタイル。シルクでしか成し得ない美しい"しわ"が印象的だ。

好景気をバックに、重量感と華やかさを兼ね備えたスタイルが支持された。特に色と織りに奥ゆきのあるイタリア製ジャガード織りのファブリックは、張り分けによりフォルムの表情が際立ち、A・SOFAのふくよかさをゴージャスな印象に変え、当時の代表的スタイルとして、一世を風靡した。

大胆な張り分けにも、エレガントな色調が求められるように。当時は厳しい経済状況を経験して、力強さやゴージャス感よりも、ベージュを中心とした柔らかくエレガントさが好まれた時代であった。

イタリアのテキスタイルメーカーでオリジナル生産したファブリック。同色系のストライプやドット柄を大胆に組み合わせ、「パターンマジック」としてプロモーションを展開。パターンを組み合わせて楽しむカジュアルなスタイルを提案した。

様々な張分けやパターンをとりいれたスタイルから、より全体のコーディネートの中でのソファが考えられる時代となった。同時に1997年前後から見られた世界的なミニマルな潮流もあり、A・SOFAをゼロにリセットする試みでもあった。

"大人の休日"をテーマにした『HOLIDAYS』シリーズ。A・SOFAのベース部分には水牛革が編みこまれ、布張りとは異なる開放感あふれるイメージが人気を博した。

張り分けずにソファ全体の色調を抑えることで、落ち着いた存在感のある、大人のシンプルシックなスタイルに。

一見無地の張り分けでありながら、ベースは絶妙なグラデーションの糸の織り生地と、クッションにはふくよかな織り柄生地で、シックな色調のエレガントな張り分け。生地の立体感や風合いの豊かさを一層もとめる時代に。

艶感と陰影のあるファブリックで全体を柔らかく見せながら、パイピングの稜線でシルエットを際立たせた甘さのないスタイリング。A・SOFAの持つ表情をさらに広げた。